ハイブリッドセラミックによるダイレクトボンディングとは?〜自然な見た目をかなえる治療を解説

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ハイブリッドセラミックによるダイレクトボンディングとは?〜自然な見た目をかなえる治療を解説

歯科治療において、「白い詰め物」「自然な見た目」といったキーワードを耳にする機会が増えてきました。

その中でも注目されているのが「ハイブリッドセラミック」です。

セラミックとレジン(プラスチック)を組み合わせた素材で、審美性と機能性のバランスに優れた特性を持っています。

水戸市赤塚の大澤一茂歯科医院では、このハイブリッドセラミックを用いた「ダイレクトボンディング」という治療法を提供しています。歯を削る量を最小限に抑えながら、自然で美しい仕上がりを実現できる治療法として、多くの患者さまに選ばれています。

ハイブリッドセラミックとは何か

ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンを混ぜ合わせた歯科材料です。

セラミックは陶器と同じ仲間で、表面がなめらかで汚れがつきにくく、色が変わりにくいという特徴があります。一方、レジンは保険の白い詰め物などに使われる素材で、柔らかく扱いやすい反面、変色やすり減りが起こりやすい性質があります。

ハイブリッドセラミックは、この二つの中間的な性質を持つように設計された材料です。

セラミックの持つ自然な白さや透明感をある程度保ちながら、レジンのしなやかさを取り入れて、噛み合う歯を傷つけにくくしています。そのため、見た目と機能性のバランスを重視したい場合に選ばれることが多い素材です。

他の素材との違い

歯科治療で使用される白い素材には、主に「レジン」「ハイブリッドセラミック」「オールセラミック」の3種類があります。

レジンは、保険診療で広く使われている白いプラスチックの詰め物です。初期費用が安く、治療も比較的簡単に行えますが、水分を吸収しやすいため数年単位で変色したり、すり減ったりしやすい傾向があります。

ハイブリッドセラミックは、レジンにセラミックの微粒子を練り込んだもので、材質的にはレジンとセラミックの中間に位置します。レジンよりも変色しにくく、ナチュラルな仕上がりになります。また、適度な柔軟性があり比較的割れにくいのが特徴です。

オールセラミックは、すべて陶器の材質でできており、審美性、機能性ともにセラミックの中で最上位に位置するタイプです。天然歯のような透明感と美しさを実現できますが、費用が高いのが欠点です。

ハイブリッドセラミックは、審美性と費用のバランスを考えた選択肢として位置づけられています。

ハイブリッドセラミックの特徴とメリット

ハイブリッドセラミックには、いくつかの優れた特徴があります。

自然な見た目を実現できる

ハイブリッドセラミックは、セラミックの粉末が加わることで、レジンと比較すると審美性が向上します。

色のバリエーションもあるので、天然の歯に近い色のクラウンやインレーを作製することができます。比較的短期間で着色してしまうレジンに比べると、変色しにくい性質を持ちます。

大澤一茂歯科医院では、患者さまの歯の色や形にあわせて、本来の歯と見分けがつかないレベルで美しく仕上げることが可能です。含まれているセラミックは歯との親和性が高く、健康な歯になじみやすいため、自然な見た目を実現できます。

歯に近い適度な硬さ

ハイブリッドセラミックは、プラスチックにセラミックの粉末が加わることで、レジンと比較すると強度と耐久性が増します。

また、ある程度柔軟性があり比較的割れにくいのが特徴です。歯に近い適度な硬さで、噛み合う歯を傷つけにくく、耐久性もあります。

オールセラミックに比べて硬すぎず、噛み合わせによる他の歯のダメージが少ないという利点があります。

金属アレルギーの心配がない

ハイブリッドセラミックは、セラミックとプラスチックを混ぜた素材でできているので、金属アレルギーの心配がありません。

金属の溶け出しによる歯茎の黒ずみや変色などの心配もなく、綺麗な歯茎を保つことができるため、口内環境も美しく保つことができます。

費用面での優位性

ハイブリッドセラミックの価格は、100%陶器の素材でできたオールセラミックと比較すると安価に設定されています。

また、条件を満たせば保険適用のハイブリッドセラミック(CAD/CAM冠)も選択できるため、費用を抑えて白い歯にできる可能性があります。2020年の保険改定により、前歯の治療にもCAD/CAM冠ハイブリッドセラミックが保険適用されるようになりました。

ダイレクトボンディングという治療法

大澤一茂歯科医院では、ハイブリッドセラミックを用いた「ダイレクトボンディング」という治療法を提供しています。

ダイレクトボンディングとは、歯に直接盛り付ける白い詰め物のことです。

型採り不要で歯を削る量が少ない

ダイレクトボンディングでは、型採りが不要で歯を削る量が少ないのが特長です。

すきっ歯や欠けた歯の治療、歯の形や色を整える治療であれば、まったく削ることなく治せる場合もあります。必要最小限の範囲のみを削って治療することができるため、健康な歯を削ることに抵抗がある方におすすめの治療法です。

インレーやクラウンなどの被せ物や詰め物と比べて歯への負担が少ない治療法として位置づけられています。

最短即日で治療が完了する

ダイレクトボンディングでは、虫歯部分を取り除いた歯に直接、ハイブリッドセラミックを盛り付けます。

型採り不要で1時間ほどで終了するので、治療のために何度も通院していただく必要はありません。セラミック治療や矯正歯科治療と比べて格段に治療期間が短いので、忙しくて時間がない方におすすめです。

直接口の中にハイブリッドセラミックを詰めるため、歯型を採ってラボで製作するセラミック治療より短期間で治療できます。

クリアインデックステクニックの活用

大澤一茂歯科医院では、マウスピースのようなガイド装置である、クリアインデックステクニックを使用してダイレクトボンディングを行います。

事前にシミュレーションした通りの形態を、お口の中にスムーズにトランスファーできるため、歯の形態を簡単に、より自然に再現できるのが特長です。従来のフリーハンドによる治療では難しかった、最終的形態や咬合調整も、短時間で行えます。

ダイレクトボンディングの適応症例

ダイレクトボンディングは、さまざまな症例に対応できる治療法です。

すきっ歯の改善

すきっ歯は、歯と歯の間に隙間がある状態のことを指します。

特に前歯を気にされる方が多いのですが、この隙間をダイレクトボンディング法で改善することができます。歯の間に隙間があることで見た目が気になる方にとって、歯を削ることなく治療できる可能性があるのは大きな利点です。

欠けた前歯の修復

何らかの理由で前歯が欠けてしまった場合、欠けた部分をダイレクトボンディング法で修復します。

歯が欠けていたとわからないほど自然な仕上がりになります。自転車の転倒などで前歯が欠けた場合でも、神経に到達していなければ、即日での治療が可能です。

歯の形態改善

矮小歯(歯が小さい)や歯切りしなどですり減ってしまった前歯をダイレクトボンディング法で修復することができます。

前歯全体のバランスを考えて修復を行います。歯の形や色を同時に改善できるため、見た目を美しく整えられます。

虫歯治療の詰め物

虫歯治療後の詰め物としてダイレクトボンディングを用いることで、治療したことがわからないほど自然な見た目になります。

歯の根元に出来たむし歯治療後にも有効です。ハイブリッドセラミックを直接盛り付けながら、色や形を整えて歯の表面を滑らかに美しく仕上げます。

ダイレクトボンディングの費用と治療期間

費用相場について

ダイレクトボンディングの全国的な費用相場は1本あたり2万円から5万円程度が一般的です。

前歯のように審美性が求められる部位では、より高度な技術や材料を用いるため費用も高くなる傾向があり、1本あたり3万円から10万円という価格帯になることもあります。例えば前歯2本のすきっ歯を治療する場合、総額は4万円から10万円程度かかることになります。

ダイレクトボンディングは基本的に保険適用外の自由診療になります。

歯科矯正では部分矯正の場合でも10万円から70万円ほどかかることになるため、ダイレクトボンディングは比較的良心的な価格と言えます。セラミック治療や矯正歯科治療に比べて費用をかなり抑えられます。

出典大澤一茂歯科医院「ダイレクトボンディング」より作成

治療期間の短さ

最短即日、1時間ほどで治療が完了するため、治療期間が短いことも費用を抑える要因となっています。

治療のために何度も通院する必要がないため、セラミック治療や矯正歯科治療と比べて格段に治療期間が短く、忙しくて時間がない方に適しています。

ハイブリッドセラミックの注意点とデメリット

ハイブリッドセラミックには優れた特徴がある一方で、いくつかの注意点も存在します。

オールセラミックより審美性が劣る

ハイブリッドセラミックは、プラスチック素材を含んでいるため、オールセラミックに比べて強度や耐久性が劣ります。

また、オールセラミックと比べて透明感と色調の細かさで見劣りします。プラスチックの特性によりわずかながら水分を吸収するので、変色が起こることがあります。

適応症例が限られる

ダイレクトボンディングに使われる素材には、セラミックが含まれています。

そのため、プラスチック単体よりも強度があるのが特長です。しかし、盛り付ける範囲が広い場合は破折リスクが高まるため、セラミックやジルコニアなどより強度の高い素材をご提案することがあります。

より強い力が加わる奥歯には、強度不足となってしまうこともあるので注意が必要です。

保険適用には条件がある

保険適用のハイブリッドセラミックは、CAD/CAM冠の取扱医療施設(申請済み歯科医院)以外では保険適用外となります。

また、すべての歯が保険適用になるわけではなく、歯の本数や噛み合わせ、金属アレルギーの有無などによっては、厚生労働省の定める適用条件を満たさないこともあります。自由診療のため、歯科医院によっては高額に設定されていることもあります。

まとめ

ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンを組み合わせた歯科材料で、自然な見た目と適度な強度を兼ね備えています。

特にダイレクトボンディングという治療法では、型採り不要で歯を削る量が少なく、最短即日で治療が完了するという大きなメリットがあります。

費用面でもセラミック治療や矯正歯科治療に比べて抑えられるため、審美性と経済性のバランスを重視する方に適した選択肢と言えます。

ただし、適応症例が限られることや、オールセラミックに比べて審美性が劣る点には注意が必要です。

水戸市赤塚の大澤一茂歯科医院では、クリアインデックステクニックを使用した精密なダイレクトボンディング治療を提供しています。歯の形態を簡単により自然に再現でき、従来のフリーハンドによる治療では難しかった最終的形態や咬合調整も短時間で行えます。

すきっ歯や欠けた歯の治療、歯の形や色の改善をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

詳しい治療内容や費用については、大澤一茂歯科医院 ダイレクトボンディングのページをご覧ください。

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著者情報

院長 大澤一茂

歯学博士・顎関節咬合学会専門医として、国内外の数多くの学会へ参加しています。論文発表や症例発表も積極的に行い、シーラシステムの啓蒙活動も実施。また、著書も数多くあり、精力的に知識や技術の研鑽を続けています。

  • 経歴
    • 1983年城西歯科大学(現:明海大学)歯学部卒業
      同大学歯周病学教室入局
    • 1995年歯学博士(学位取得)
    • 1999年日本顎咬合学会認定医
    • 2003年国際口腔インプラント専門医学会(ICOI)認定医
    • 2007年日本顎咬合学会指導医
    • 2009年近未来オステオインプラント学会(IPOI)指導医
  • 資格
    日本顎咬合学会認定医
    日本顎咬合学会指導医
    近未来オステオインプラント学会(IPOI)指導医
  • 所属学会
    スタディグループSAEY
    日本顎咬合学会
    近未来オステオインプラント学会(IPOI)
    国際口腔インプラント専門医学会(ICOI)

 

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