総入れ歯とインプラントどっち?〜メリット・デメリット徹底比較

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総入れ歯とインプラントどっち?〜メリット・デメリット徹底比較

総入れ歯とインプラント、どちらを選ぶべきか

歯を全て失ってしまった方にとって、「総入れ歯」と「インプラント」のどちらを選ぶべきかは、非常に重要な決断です。

それぞれに異なる特徴があり、費用・治療期間・メンテナンス・噛む力の回復度など、多角的に比較する必要があります。水戸市・赤塚周辺で治療を検討されている方からも、「入れ歯が合わない」「インプラントは高額だけど本当に必要か」といったご相談を数多くいただいています。

本記事では、日本顎咬合学会指導医として長年にわたり咬合診断と補綴治療に携わってきた経験をもとに、総入れ歯とインプラントの違いを徹底的に解説します。

それぞれの治療法に適した方の特徴や、近年注目を集めている「インプラントオーバーデンチャー」という選択肢についてもご紹介します。

総入れ歯の特徴とメリット・デメリット

総入れ歯とは

総入れ歯は、上下いずれかの顎で全ての歯を失った場合に使用する補綴装置です。

「義歯床」と呼ばれる合成樹脂などで作られたピンク色の土台部分と、それに取り付けられた人工歯から構成されています。粘膜に吸着させるように装着し、噛み合わせや審美性を考慮して全ての歯がきれいに並んだ状態で使用できます。

保険適用の総入れ歯は、1割負担で片顎4,000〜5,000円、3割負担で12,000〜15,000円程度です。上下ともに総入れ歯にする場合は、1割負担で8,000〜10,000円、3割負担で24,000〜30,000円程度となります。

総入れ歯のメリット

治療期間が短いことが、総入れ歯の大きな利点です。

目安としては2週間〜3ヶ月という比較的早い期間で治療が完了します。歯がない状態では生活に支障が出るため、迅速に日常生活を取り戻せる点は重要です。

外科手術が不要なため、身体への負担が少なく、リスクもほとんどありません。高齢者や持病がある方など、外科手術を受けることが困難な方でも安心して治療を受けられます。

保険適用で費用を抑えられるのも大きなメリットです。少しでも費用を安く抑えたいと考えている方にとっては、非常に経済的な選択肢となります。

総入れ歯のデメリット

一方で、いくつかのデメリットも存在します。

天然歯と同じように噛めないことが最大の課題です。入れ歯は粘膜に吸着させているだけなので、噛む力が天然歯の約30〜40%程度に低下します。硬い食べ物や粘着性のある食べ物は食べにくくなります。

毎日のメンテナンスが必要です。毎食後に洗浄し、就寝前には義歯洗浄剤に浸けて汚れや雑菌を取り除く必要があります。ケアを怠ると、口の中にトラブルが起こる可能性があります。

顎の骨が痩せるリスクがあります。入れ歯を使い続けていると、顎の骨への刺激が不足し、徐々に骨が吸収されていきます。骨が痩せると入れ歯が合わなくなり、定期的な調整や作り直しが必要になります。

発音や会話への影響も無視できません。装置がズレたり、装置との間に食べ物が挟まりやすいこともあります。

インプラントの特徴とメリット・デメリット

インプラントとは

インプラントは、金属の歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を被せる治療法です。

総入れ歯とは異なり、取り外すことができません。その代わり、しっかりと噛めるため、総入れ歯よりも食事を楽しめるとされています。

歯を全て失った場合には、「オールオン4」や「ボーンアンカードフルブリッジ」といった方法が一般的です。オールオン4は、下顎に4本、上顎に4本のインプラントを埋め込み、その上にフルブリッジを被せます。ボーンアンカードフルブリッジは、4本以上のインプラントを使用するケースが多い方法です。

インプラントのメリット

天然歯に近い噛み心地が得られることが、インプラント最大のメリットです。

人工歯根を顎の骨にしっかりと固定するため、自分の歯のような安定した噛み心地が期待できます。硬い食べ物も問題なく噛むことができ、食事の楽しみが大きく広がります。

顎の骨が痩せるリスクを軽減できます。インプラントを通じて顎の骨に適度な刺激が伝わるため、骨の吸収を防ぎ、若々しい口元を保ちやすい特徴があります。

発音への影響が少ない

外れない、取り外す必要がない

インプラントのデメリット

一方で、いくつかの課題も存在します。

外科手術が必要になります。顎の骨にインプラント体を埋入する手術が必要なため、一定の身体的負担があります。顎の骨の量が少ない場合や、骨粗しょう症・糖尿病などの疾患がある場合は、治療を受けられない可能性もあります。

治療費が高額になりがちです。インプラントは基本的に保険適用外の自由診療となるため、患者さんの費用負担が大きくなります。オールオン4の場合、片顎で250〜400万円程度、ボーンアンカードフルブリッジは片顎200〜300万円程度が相場です。

治療期間が長いことも考慮すべき点です。すでに抜歯後の場合は3〜5ヶ月程度、抜歯からの場合は7〜8ヶ月程度が目安となります。

感染症のリスクがあります。インプラント周囲炎という歯周病と同じ症状が現れる可能性があるため、適切なブラッシングと定期的な歯科医院でのチェックが必要です。

総入れ歯とインプラント、どちらを選ぶべきか

総入れ歯が適している方

以下のような方には、総入れ歯が適しています。

  • 外科手術を避けたい方・・・高齢者や持病がある方など、身体への負担を最小限にしたい場合
  • 費用を抑えたい方・・・保険適用で経済的な負担を軽減したい場合
  • 早期に日常生活を取り戻したい方・・・2週間〜3ヶ月という短期間で治療を完了したい場合

インプラントが適している方

以下のような方には、インプラントが適しています。

  • しっかり噛みたい方・・・天然歯に近い噛み心地を求める場合
  • 顎の骨の健康を維持したい方・・・骨の吸収を防ぎ、若々しい口元を保ちたい場合
  • 取り外しの煩わしさを避けたい方・・・固定式で日常生活の手間を減らしたい場合
  • 費用よりも機能性を重視する方・・・高額でも長期的な満足度を優先する場合

インプラントオーバーデンチャーという選択肢

総入れ歯とインプラントの中間的な選択肢として、「インプラントオーバーデンチャー」があります。

これは、2〜4本のインプラントを顎の骨に埋め込み、その上に取り外し可能な入れ歯を固定する治療法です。磁石の吸引力などにより入れ歯を安定させるため、通常の総入れ歯よりもしっかり噛めます。

ワンタッチで取り外しができるため、高齢者でも扱いやすく、メンテナンスも比較的容易です。費用は総入れ歯の場合で50〜150万円程度となり、オールオン4よりも経済的です。

治療を選ぶ際の重要なポイント

咬合診断の重要性

総入れ歯でもインプラントでも、最も重要なのは「咬合診断」です。

噛み合わせが適切でなければ、どんなに高価な治療を受けても長期的な満足は得られません。水戸市の当院では、日本顎咬合学会指導医として、咬合診断をベースにした治療アプローチを重視しています。

見た目だけでなく、機能的な安定も考慮した治療を提供することで、患者さんの長期的な口腔健康をサポートしています。

定期的なメンテナンスの必要性

どちらの治療法を選んでも、定期的なメンテナンスは欠かせません。

総入れ歯の場合は、定期的な調整や作り直しが必要になります。顎の骨が痩せると入れ歯が合わなくなるため、歯科医院でのチェックが重要です。

インプラントの場合は、インプラント周囲炎を防ぐために、適切なブラッシングと定期的な歯科医院でのチェックが必要です。口の中を清潔に保つことが、快適なインプラント生活をおくるための秘訣です。

医療機関選びの重要性

治療を受ける医療機関選びも非常に重要です。

インプラント治療にかかる費用は、患者さんの症状だけでなく、治療を行う医療機関によっても総額が異なります。同時に、医師の治療技術や治療方針、使用する設備やインプラントメーカーなども医院によって異なるため、実際の治療成績や精度にも開きが生じています。

まずは事前にカウンセリングを受けて、医院や医師の信頼性を充分に確認の上で選択されることをおすすめします。

まとめ

総入れ歯とインプラント、どちらを選ぶべきかは、患者さんの状態や希望によって異なります。

総入れ歯は、費用を抑えられ、治療期間が短く、外科手術が不要という利点があります。一方で、噛む力が弱く、顎の骨が痩せるリスクがあり、毎日のメンテナンスが必要です。

インプラントは、天然歯に近い噛み心地が得られ、顎の骨の健康を維持でき、取り外しの煩わしさがないという利点があります。一方で、外科手術が必要で、治療費が高額になり、治療期間が長いという課題があります。

インプラントオーバーデンチャーは、両者の中間的な選択肢として、しっかり噛めて取り外しも可能という特徴があります。

どの治療法を選ぶにしても、適切な診査・診断をもとに、自分に合った治療方法を選択することが、長期的な満足度につながります。

水戸市・赤塚・笠間市・ひたちなか市・那珂市・茨城町周辺で、総入れ歯やインプラント治療を検討されている方は、まずは現在の口腔状態を正確に診断することから始めましょう。

大澤一茂歯科医院では、咬合診断をベースにした総入れ歯・インプラント治療を提供しています。

患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療法をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

総入れ歯とインプラントで迷っている方へ

噛みやすさや外科処置の有無、費用や管理方法など、比較したいポイントは人によって異なります。初診ではご希望やお口の状態に合わせて選択肢をご案内しています。

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【著者情報】

大澤一茂歯科医院 院長:大澤 一茂(おおさわ かずしげ)
  歯学博士 / 日本顎咬合学会 指導医

城西歯科大学(現:明海大学)歯学部卒業後、同大学歯周病学教室に入局。1995年に歯学博士号を取得。
日本顎咬合学会認定医・指導医、近未来オステオインプラント学会(IPOI)指導医などを務め、国内外の学会での論文発表や症例発表を積極的に行っています。
インプラントや咬合治療の分野を中心に研鑽を重ね、シーラシステムの啓蒙活動や著書の執筆など、歯科医療の発展にも取り組んでいます。

患者さまが「しっかり噛める喜び」を取り戻し、日常生活の中で食事や会話を楽しめることを大切にしています。
特に総入れ歯治療では、合わない入れ歯でお困りの方が快適に噛めるようになることで、家族と同じ食事を楽しめる喜びを取り戻された患者さまの笑顔が、日々の診療の大きな励みとなっています。

また、水戸市の地域医療に貢献するため、特別養護老人ホームへの訪問歯科診療や定期検診にも取り組み、患者さまと長くお付き合いできる歯科医院を目指しています。
お口の健康を通じて、地域の皆さまがいつまでもご自身の歯で食事を楽しめるようサポートしています。

資格・所属学会

・日本顎咬合学会 認定医 / 指導医
・近未来オステオインプラント学会(IPOI) 指導医
・国際口腔インプラント専門医学会(ICOI)
・スタディグループSAEY

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