総入れ歯のメリット・デメリット〜ブレード臼歯治療を含む選択肢の考え方

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総入れ歯のメリット・デメリット〜ブレード臼歯治療を含む選択肢の考え方

「総入れ歯にしようか、それとも別の方法があるのか…」

そう悩まれている方は、決して少なくありません。

歯を全て失った後の治療選択は、その後の食事・会話・日常生活の質に直結します。だからこそ、メリットとデメリットをしっかり理解したうえで、ご自身に合った選択をしていただきたいと思います。

この記事では、総入れ歯の基本から費用の目安、インプラントとの比較、そして当院が力を入れている「ブレード臼歯」や「イボカップ方式」といった最新の選択肢まで、丁寧にお伝えします。

こんなお悩みはありませんか?

  • 総入れ歯にするかどうか、まだ迷っている
  • インプラントと入れ歯のどちらが自分に向いているか知りたい
  • ブレード臼歯を含む選択肢について詳しく知りたい

初診では治療の流れをご説明し、口腔内の状態を確認してからご提案します。

 

総入れ歯とは〜基本をおさえておきましょう

総入れ歯とは、上下どちらかの歯が全て失われた状態で使用する入れ歯のことです。

歯ぐきの役割を担う「床(しょう)」と呼ばれる土台部分と、人工歯によって構成されています。入れ歯の内面と歯ぐきの間に唾液が入り込み、吸盤のような働きで固定される仕組みです。

そのため、骨格や歯ぐきの形にぴったり合っていることが、快適に使い続けるための大前提となります。

失った歯の機能を回復する方法には、ブリッジやインプラントもあります。しかし総入れ歯には、それらにはない独自のメリットが存在します。まずはその点から整理していきましょう。

総入れ歯のメリット〜安心して選べる理由

手術不要で身体への負担が少ない

総入れ歯の最大の強みは、外科手術が不要な点です。

インプラント治療では顎の骨に人工歯根を埋め込む手術が必要になりますが、総入れ歯にはそのような処置は一切ありません。心臓病・糖尿病・高血圧・骨粗しょう症といった持病をお持ちの方でも、治療を受けられる可能性が高まります。「体力に自信がない」「手術が怖い」という方にとって、大きな安心材料となります。

治療期間が短く、通院回数も少ない

一般的に、総入れ歯の治療期間は1〜2週間ほどです。

通院回数も4〜5回程度で完了するケースが多く、長期間の通院が難しい方にも受け入れやすい治療法です。インプラントのように数ヶ月単位の治療期間を要しないため、早期に歯の機能を回復したい方にも向いています。

保険が適用される

保険診療の範囲内で製作できるため、経済的な負担を大幅に抑えられます。

保険適用の場合、費用の目安は1万円〜2万円程度(上下顎どちらか一方)とされています。作り直しや修理・調整も対応しやすく、不具合が生じた際にも柔軟に対処できます。

症例数が多く、安全性が確認されている

入れ歯治療は長い歴史を持ち、多くの症例が積み重ねられています。

安全性が十分に確認されている治療法であるため、初めて入れ歯を検討される方でも安心して受けていただけます。当院でもこれまで多くの患者さまの入れ歯治療を行ってきた実績があります。

総入れ歯のデメリット〜正直にお伝えします

噛む力が天然歯より弱くなる

これは避けられない現実です。

総入れ歯による噛む力は、天然歯と比較して20〜30%程度とされています。硬いものを噛み切れなかったり、弾力のある食べ物をしっかり噛めなかったりすることがあります。食事に対してストレスを感じるようになる方もいらっしゃいます。

ただし、これは「工夫なしの入れ歯」の話です。後述するブレード臼歯のような技術を取り入れることで、この課題に対応できる可能性があります。

口の中で安定しにくいことがある

総入れ歯は歯ぐきへの吸着で固定されるため、骨格や歯ぐきの形によっては安定しにくい場合があります。

食事中や会話中にずれてしまうと、歯ぐきに傷がついたり、食べ物が挟まったりするトラブルにつながることもあります。定期的な調整と、ご自身の口腔内の変化に合わせたメンテナンスが重要です。

味・食感・温度を感じにくくなる場合がある

総入れ歯は口の中を覆う形で使用するため、食べ物の温度や食感が伝わりにくくなることがあります。

特に保険診療のプラスチック(レジン)製の入れ歯は熱伝導性が低いため、食事の温度を感じにくいという声もあります。食べる楽しみが減ってしまうと感じる方もいらっしゃいます。

保険適用の入れ歯は耐久性に限界がある

保険診療の総入れ歯は、素材がプラスチック(レジン)に限定されます。

長期間の使用により変色・変形が生じやすく、寿命は一般的に3〜5年ほどとされています。また、保険診療の入れ歯には6ヶ月間再作製ができないというルールもあります。定期的な作り直しが必要になる点は、あらかじめご理解いただく必要があります。

保険診療と自費診療〜何が違うのか

入れ歯には保険診療と自費診療の2種類があります。

どちらが「正解」ということはなく、患者さまのご希望・お口の状態・生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。

保険診療の総入れ歯

使用できる素材はプラスチック(レジン)のみです。費用を抑えられる反面、審美性や耐久性には限界があります。型取りや噛み合わせの確認に十分な時間をかけられないケースもあり、完成後に調整が必要になることも少なくありません。

自費診療の総入れ歯

素材や製作工程に制限がなく、患者さまのお口に合わせた精密な入れ歯を製作できます。

費用は10万円以上が目安となりますが、審美性・使用感・耐久性を大幅に向上させることが可能です。当院では、自費診療において「ブレード臼歯」や「イボカップ方式」など、より快適な入れ歯をご提案しています。

ブレード臼歯とは〜噛めない問題への本質的なアプローチ

「入れ歯にしたら噛めなくなった」という声は、残念ながらよく耳にします。

その根本的な原因は、天然歯と入れ歯の構造の違いにあります。天然歯がしっかり噛めるのは、歯の根っこ(歯根)があるからです。歯根には、噛んだときの力を受け止めて適度に分散する役割があります。

入れ歯の場合、歯根がない状態(無歯顎)で噛むことになります。そのため、ただ歯の形を再現しただけの入れ歯では、しっかり噛めないのです。

これが、当院がブレード臼歯をおすすめする理由です。

ブレード臼歯の仕組み

ブレード臼歯とは、奥歯の噛み合う面に金属のブレードを取り付けた人工歯のことです。

弱い力でも効率良く食べ物を細かくできるよう設計されており、噛んだときに粘膜組織へ加わる力を抑えることができます。これにより、長期間にわたって快適に噛める状態を維持しやすくなります。また、入れ歯がぐらつきにくくなるという特長もあります。

天然歯の代わりにはなりませんが、「歯根がない状態でも噛める工夫」として、ブレード臼歯は非常に有効な選択肢です。

ブレード臼歯を採用した患者さまの変化

以前、長年入れ歯を使用されていた患者さまが「硬いものが食べられなくて、食事が楽しくない」とおっしゃっていました。ブレード臼歯に切り替えた後、「野菜をしっかり噛めるようになった」と喜んでいただけた経験があります。噛む力が回復することで、食事の楽しみが戻ってくる…その変化を間近で見るたびに、この治療の意義を実感します。

入れ歯の選択肢について、相談だけでもOKです。噛み合わせを含めてご一緒に考えます。

気になる症状を相談する(無理な治療提案なし)

 

イボカップ方式〜臭いにくく丈夫な入れ歯床の製作

入れ歯の「臭い」が気になる方は多いものです。

当院では、総入れ歯の床(しょう)の製作に「イボカップ方式」を採用しています。

イボカップ方式の特長

イボカップ方式では、特殊なレジンを使用し、硬化(重合)の際に加圧補充を行います。これにより、通常の製法よりも高密度・高精度で丈夫な入れ歯床を製作することができます。

  • 気泡が少なく、高密度な構造
  • 臭いや汚れが付きにくい
  • 長く使っても変質しにくい

一般的なレジン床と比較すると、その違いは目で見ても確認できるほどです。入れ歯特有の臭いが苦手な方でも、快適にお使いいただける入れ歯を製作できます。

咬合面への耐久性金属の採用

当院では、長く快適に使い続けていただけるよう、咬合面(噛み合わせる部分)に耐久性の高い金属を埋め込んだ人工歯を採用しています。

入れ歯は毎日使うものです。素材の耐久性にこだわることが、長期使用への対応につながります。

準備修正治療〜快適な入れ歯のための重要なステップ

入れ歯は作って終わりではありません。

当院が特に重視しているのが「準備修正治療」です。これは、入れ歯を調整する過程で、入れ歯が機能する装着状態を整えるために必要な治療です。

オーダーメイドの衣服を作る際には、着る人の体にフィットさせるために「仮縫い」をします。準備修正治療もこれと同じ考え方です。患者さまがストレスなく快適に噛める入れ歯を製作するための、欠かせないプロセスと位置づけています。

どんなに精密な入れ歯を作っても、お口の中の状態は日々変化します。顎の骨や歯ぐきの形も少しずつ変わっていきます。そのため、定期的な調整と丁寧なフィッティングが、長く快適に使い続けるための鍵となります。

定期メンテナンスの重要性〜長く使い続けるために

入れ歯を快適に使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

当院では、1〜2ヶ月に1回を目安にメンテナンスを受けることをおすすめしています。メンテナンスでは、噛み合わせのチェックだけでなく、歯ぐきや残っている歯など、お口全体の健康状態を確認します。

歯ぐきの変化に合わせて調整を重ね、長く快適に使い続けてくださっている患者さまが多くいらっしゃいます。入れ歯は「作って終わり」ではなく、「使いながら育てていくもの」だと考えています。

部分入れ歯の選択肢も〜マグネットデンチャーとコーヌスクローネ

歯が一部残っている場合は、部分入れ歯という選択肢もあります。当院では以下の2種類をご提供しています。

マグネットデンチャー…残っている歯根に磁性金属を、入れ歯側に小型磁石を埋め込み、磁力でフィットさせる方式です。ズレやガタつきが少なく、装着・取り外しも簡単です。ただし、歯根が残っていない方には適用できません。

コーヌスクローネデンチャー…残った歯を削って支台とし、内冠と外冠で固定する仕組みです。茶筒のフタをイメージするとわかりやすいかもしれません。バネがないため見た目が自然で、ご自身の歯に近い感覚で噛めます。

総入れ歯とインプラント〜どちらを選ぶべきか

「インプラントと入れ歯、どちらがいいですか?」

この質問は、患者さまからよくいただきます。

インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込み、天然歯に近い感覚で噛める治療法です。噛む力や安定性では優れていますが、外科手術が必要であり、費用も高額になります。持病のある方や骨の状態によっては適用できない場合もあります。

一方、総入れ歯は手術不要で身体への負担が少なく、保険診療の範囲内で製作できるという大きなメリットがあります。ブレード臼歯やイボカップ方式といった技術を取り入れることで、快適性と耐久性を高めることも可能です。

どちらが正解かは、患者さまのお口の状態・全身の健康状態・ご希望・ライフスタイルによって異なります。大切なのは、十分な情報をもとに、ご自身に合った選択をすることです。

まとめ〜後悔しない総入れ歯の選び方

総入れ歯には、手術不要・保険適用・修理しやすいという大きなメリットがあります。

一方で、噛む力の低下・安定性の問題・耐久性の限界といったデメリットも存在します。これらを正直に理解したうえで、ご自身に合った選択をしていただくことが大切です。

当院では、ブレード臼歯・イボカップ方式・準備修正治療・定期メンテナンスを組み合わせることで、より快適で長持ちする入れ歯の製作に取り組んでいます。

「どんな入れ歯が自分に合っているのか」「費用はどのくらいかかるのか」…そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。患者さまのお口の状態とご希望に合わせて、最適な選択肢をご提案いたします。

入れ歯治療は、選ぶ技術と、その後のケアで大きく変わります。

ぜひ、水戸市赤塚の大澤一茂歯科医院にお気軽にご相談ください。

大澤一茂歯科医院 総入れ歯の詳細はこちらからご確認いただけます。総入れ歯・部分入れ歯・ブレード臼歯・イボカップ方式など、患者さまに合った入れ歯をご提案しています。

入れ歯の選択肢、まずは診ていただくだけでOKです

初診の所要時間は約30〜60分。持ち物は保険証のみで構いません。

平日:9:30〜13:00/14:30〜18:00 土曜:9:30〜13:00/14:30〜16:30

著者情報

院長 大澤一茂

歯学博士・顎関節咬合学会専門医として、国内外の数多くの学会へ参加しています。論文発表や症例発表も積極的に行い、シーラシステムの啓蒙活動も実施。また、著書も数多くあり、精力的に知識や技術の研鑽を続けています。

  • 経歴
    • 1983年城西歯科大学(現:明海大学)歯学部卒業
      同大学歯周病学教室入局
    • 1995年歯学博士(学位取得)
    • 1999年日本顎咬合学会認定医
    • 2003年国際口腔インプラント専門医学会(ICOI)認定医
    • 2007年日本顎咬合学会指導医
    • 2009年近未来オステオインプラント学会(IPOI)指導医
  • 資格
    日本顎咬合学会認定医
    日本顎咬合学会指導医
    近未来オステオインプラント学会(IPOI)指導医
  • 所属学会
    スタディグループSAEY
    日本顎咬合学会
    近未来オステオインプラント学会(IPOI)
    国際口腔インプラント専門医学会(ICOI)

 

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〒311-4151
茨城県水戸市姫子1-815-5

平日:9:30~13:00/14:30~18:00
土曜日:9:30~13:00/14:30~16:30

休診日:日曜・祝日